2005年11月29日

分かっちゃいるけど

大人になると経験がものを言ってたいした冒険をしなくなる。
しかし大人には、体に悪いとは分かっちゃいるけど止められない煙草。
明日朝が早いとは分かっちゃいるけどついついしてしまう夜更かし。。。
様々な“分かっちゃいるけど”がはびこる。
アタシの“分かっちゃいるけど”は、コワイ映画。

以前、母とTVで放映されていた『着信アリ』を怖い物見たさに観始めた。
「こんなんありえないよー」などと余裕を見せていたのも束の間、
母とアタシの雄叫びが家中響き渡る。
しまいにはこんな歳にもなって、トイレにも一人で行けなくなる始末。
(当然の如く嫌がる母を強引に誘った張本人のそんな有様を観て、
母は烈火の如くアタシを叱りつけた。)

さて、そんな苦汁をなめたにもかかわらず、
アタシは性懲りもなく、先日スプラッター映画を借りた。
『クライモリ』という邦題で、一言で説明すると
「森に迷い込んだ若者たちがそれは×2むごい殺され方をする」血の海な映画。

「あっ、この役者殺されるな!」って分かっちゃいるのに、
アタシもダーリンも本気で恐怖の雄叫びを上げ、
身を寄せ合い怯えながらも
明日の朝が早いことも忘れ、エンディングロールを迎えたのは
新聞配達のバイクの音が聞こえてくる時間。
停止ボタンを押せば、一瞬にして現実に戻る事ができるのに
虚構の恐怖と真剣に闘う愚かなアタシたち。
闘いの戦利品は恐怖と妙な興奮と、そして寝不足のクマだけ。

なのにまたアタシたちはTSUTAYAで同じようなDVDを手にしている。
人間の“怖い物見たさ”とは恐ろしくも卑しく、
そしてどん欲なものだと身にしみるのでした。

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posted by aque at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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