「運命的な出逢い」というのは人と人との出逢いだけではない。
音楽であったり、絵画であったり…様々。
今回紹介する映画『八日目』もそのひとつ。
学生の時、知人に誘われ映画館に足を運んだ。
今まで映画というと「ハリウッド」という
方程式があったアタシにとって
ほぼ初めてのヨーロッパ映画体験だった。
派手なアクションもなく、(当時は)見知らぬ俳優陣。
そんな本作品の最初のイメージは「静」であった。
でも次第にスクリーンに引き込まれゆき、
観終え、映画館を出た頃にはすっかり心奪われ、
見慣れた街の景色も変わって見えた。
それからというもの、ヨーロッパや中近東、
あらゆる世界の映画を見るようになった。
そんなきっかけを与えてくれた。
ジャコ・ヴァン・ドルマル監督の優しい視点、
生き物に対する愛情を感じる作品。
当時は知らなかった主人公役のダニエル・オートゥイユ。
今では5本の指に入る程、大好きな俳優。
もし日常に息詰ったり、虚しさを感じたら、
ぜひジョルジュに逢いに本作品を観て欲しい。
「愛なくして人は生きられない」
そう、ジョルジュは教えてくれるはず。。。
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「八日目」
母に会うため施設を飛び出したダウン症の青年と、
仕事に明け暮れる毎日を過ごすサラリーマンがひょんなことから出会い
互いの人生が変化していく。
主演のダニエル・オートゥイユとパスカル・デュケンヌは、
そろって96年カンヌ映画祭男優賞を受賞した。
製作国 ベルギー/フランス
初公開年月 1996年
監督 ジャコ・ヴァン・ドルマル
出演 ダニエル・オートゥイユ アニー、パスカル・デュケンヌ他
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